イースト菌は体に悪いの?パン酵母の正体と誤解を招く理由|種類や特徴を紹介
イースト菌を使ったパンは体に悪いんですか?とよく質問されますが、誤解ですよ。
イースト菌とは酵母のことで果物や野菜から抽出された酵母から培養された単一酵母です。
体に悪いというのは違います。
ではなぜ、市販のパンによく使われているイーストが体に悪いと思っている人がいるのか?
パン講師暦10年超の私の見解を解説します
イースト菌はパン酵母
イーストとは、英語でyeast=『酵母』という意味です。
パンで使うイーストとは、すなわちパン酵母 ということです。
イーストは果実や穀物から集めた発酵力に強いパンに適した
発酵力の強い菌だけを集めて工場で純粋培養させた『単一酵母』になります。
なので酵母のエリート集団というところでしょうか。
イーストが悪いと思われる理由
イースト菌はパン酵母で、天然の酵母から発酵力の強い菌を集めたものという話をしました。
では、なぜ体に悪いという人がいるの?
スーパーなどで売られている袋パンの裏には「イーストフード」という文字が見られます。
このイーストフードとはパン酵母である
『イースト菌』のエサになるもので食品添加物です。
そのことからイーストという文字だけ見て『添加物』という発想に結びつき
イースト=悪 みたいなイメージを持ってしまうのではないかと思います。
確かにイーストフードは食品添加物なので、そのまま摂取することはないですが
市販のパンに添加されている目的は
・イースト(パン酵母)への栄養分
・グルテンの安定と強化をはかる
イーストが活発に働いて、パンのボリュームを出したりするために
使っているので気にしすぎることはないですよ。
例えば、豆腐作るときににがりを加えたりしますよねそんなイメージかな?
大量に製造するパンの味を安定させるために、市販のパンでは使っているんですね。
おうちでパン作りするときには使わないでok
イーストの種類と特徴
イーストの種類
イーストという名前がつく酵母にも色々種類があります。
主にこの4種
- 生イースト
- インスタントドライイースト
- ドライイースト
- セミドライイースト
イーストといえば、サラサラした顆粒を思い浮かべますが
生イーストというしっとりした固形のものもあります。
イーストといえば、このインスタントドライイーストというイメージですよね
(画像:楽天) ↓↓
>>>イースト4種の違いと種類別おすすめパンをまとめた記事をみる
イーストの特徴
イーストは優秀なパン酵母なので、初心者さんのパン作りには特におすすめ!
と書きましたが。
ではその特徴は?
- 発酵力が安定しているので、パン作りにかかる時間の目安も立てやすい
- 遅らせたり早まらせたりと調節できることができる
- 副材料をたくさん用いたパンもしっかり膨らむ
といったいい特徴が沢山あるので非常に使いやすく、初心者さんには最適なパン酵母です。
まとめ
イーストというのはパン酵母のことで、体に悪いという方は
袋パンの裏に書いてあるイーストフードと勘違いしているのでは?
と思います。
イーストフードは食品添加物ですがイーストの栄養分や安定に使うのに利用されているもの。
パンを発酵させるために使っている、イーストは酵母ですので別物です。